依然としてマスクが手放せない情勢ですね。
4月の終わり頃。
長年お付き合いをしてきました建具屋さん。
山室さんといいますが、闘病の末力尽き、旅立たれました。
山室さんの実兄が、私の大工の師匠との縁結びを取り持って下さいました。
そこからの山室さんとのお付き合いですが、思えば四半世紀。
そこから私は起業し、立場上主従関係がありながらも
人生の先輩として、職人の先輩として、しばらくは「りょういちくん」と
人懐っこく呼んでいただいたことが今でも心地よい思い出でもあります。
お互い上手くもないゴルフが共通の趣味でもあり、また酌み交わすことも幾度と。
名残は尽きませんが、全てが新鮮に思い出されますよ。
二年前に亡くなった父親を兄貴にように慕っても頂いておりました。
戦前生まれの苦労した世代。
分かり合うものがあったことでしょう。
松山英樹プロのマスターズ制覇の偉業達成
近いうちにといいながら、叶う事の無かったゴルフの話題
LINEでの既読が最期の意思疎通になるのもどこか切ないものですね。
山室さんの建具の切り込みは必ずいつもきついんですよね。
分かるんです。
私も職人が故に。
逃げるような仕事ではなく、目いっぱいの仕事をするという
山室さんの生き様そのものが、仕事の姿勢に表れていたんですよ。
私の生まれ年の昭和42年開業の山室木工所
永らくのお勤め、お疲れ様でした。
そして大変お世話になり、厚く御礼申し上げます。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
合掌